史書から読み解く日本史

歴史に謎なんてない。全て史書に書いてある。

垂仁天皇(まとめ)

殉死の廃止と埴輪の起源 垂仁紀略年表 殉死の廃止と埴輪の起源 垂仁帝の有名な治績の一つに、殉死の廃止と埴輪の起源に関する話がある。『日本書紀』に伝えるところでは、天皇の同母帝倭彦命が亡くなった時、その近習者を集めて、尽く生きたまま陵域に埋め立…

垂仁天皇(狭穂彦の乱)

日本書紀に見る狭穂彦の変 古事記に見る沙本毘売の変 物言わぬ皇子 丹波の姉妹 日本書紀に見る狭穂彦の変 続いて『日本書紀』本文では、皇后の兄の狭穂彦王が謀反を企てた話を伝える。皇后が休息して家にいるときを伺い、狭穂彦は妹に語って「汝は兄と夫と孰…

垂仁天皇(天之日矛)

垂仁紀と垂仁記 垂仁紀に見る朝鮮外交 天之日矛の帰化 新羅王室と天之日矛 但馬氏の祖としての天之日矛 新羅の王子としての天之日矛 垂仁紀と垂仁記 崇神天皇が崩ずると太子の活目尊が即位した。垂仁天皇である。初めに記紀両書に録された主な治績を挙げてお…

崇神天皇(まとめ)

出雲の神宝と皇太子の選定 崇神紀略年表 出雲の神宝と皇太子の選定 『日本書紀』の崇神紀は、まず即位と后妃皇子女に始まり、次いで神々の祭祀、四道将軍と武埴安彦の謀叛、大物主神の妻問、御肇国天皇の称号、皇太子の選定、出雲の神宝と続き、造営した池を…

崇神天皇(四道将軍)

四道将軍の派遣 諸将の人選 吉備津彦と吉備氏 大和朝廷の実像 武埴安彦の変 正妻に見る大和朝廷 四道将軍の派遣 一通り諸神の祭祀を終えた崇神帝は、周辺諸国の平定に着手する。即ち大彦命を北陸へ、武渟川別を東海へ、吉備津彦を西海へ、丹波道主命を丹波へ…