史書から読み解く日本史

歴史に謎なんてない。全て史書に書いてある。

三韓征伐(皇后と半島外交)

神功紀に見る皇后の治世(前半部) 神功紀に見る皇后の治世(後半部) 百済記と日本書紀 神功紀に見る皇后の治世(前半部) 『日本書紀』の年号によると、仲哀帝が崩じたのは在位九年の二月のことで、気長足姫は同年十月に新羅へ出兵し、十二月に筑紫で男子…

神功皇后(忍熊王の乱)

日本書紀に見る忍熊王の乱 忍熊王の乱の戦況 古事記に見る忍熊王の乱 日本書紀に見る忍熊王の乱 朝鮮から戻った気長足姫は、筑紫で男児を出産した。応神天皇である。ここからは記紀共に仲哀帝皇子の麛坂王と忍熊王が起こしたという反乱の話を伝える。神功紀…

神功皇后(新羅征伐)

記紀に描かれた新羅征伐 新羅征伐の戦略 倭の国策と新羅 記紀に描かれた新羅征伐 神功紀本文に描かれた皇后の新羅出兵は次のようなものである。秋九月に諸国に令して船舶を集め兵士を練ったが、時に軍卒が集まり難かった。皇后が「これは神の御心だろう」と…

神功皇后(出兵前夜)

男装して渡海を説く 皇后気長足姫の思惑 朝鮮出兵と国内事情 男装して渡海を説く 続いて神功紀本文では、皇后が海を渡って新羅を征伐したという話を伝える。山門から松浦に移った皇后は、自ら男装して群臣に語って言うには、「師を興し衆を動かすのは国の大…

神功皇后(神託)

記紀に描かれた神託 神託の構成 記紀に描かれた神託 『日本書紀』第九巻神功紀(気長足姫は女帝ではないので、本来ならば紀ではなく伝とすべきであろうが、同書には伝が設けられていないことと、敢て一巻を割いていることから、便宜上神功紀とする)は、次の…